2009/01

緩やかな伝達

昨年の暮れ、心待ちにしていたある試作が出来上がって、嬉しくなりました。紆余曲折を経て取り掛かった仕事でしたので、試作の動きが気に掛かっていたのです。まだほんの初期段階ですが、ほぼ機械設計者のイメージ通りの動きが実現して、私が見ても筋の良さそうな部品に思えます。このメカであれば、価格的に見合わないと判断される製品に対しても、面白い商品に仕立てられる可能性があります。原理自体は前からあるものなので、それほどの目新しさはありません。しかし、それをローコストで実現できると成ると話は変わります。どちらかと言いますと、弊社はニッチな商品に価値を見出して、そこから利益を得る仕組みを模索している訳ですが、ニッチな商品は価格が高くなるケースが多くあり、この点で新たな商品化を断念せざるを得ないことも多いのです。そうした困難を克服する手段の一つとして、今回の部品は色々な面で活躍の可能性を秘めている・・・そう思ってすこし嬉しくなっている訳です。開発の仕事も早や9年目に差し掛かります。思えば最初は自身がイメージしている建築部品を実現させようと、釈迦利器に成って中々思い通りのものを手に入れることが出来ませんでした。今日の取り組みは試行錯誤の連続に変わりはありませんが、我ながら以前よりも少しは前進したかな?との感じがするのです。丑年だからでは無いのですが、これからもじっくり緩やかな仕事振りを継続させて、モーチョットの歓びに遭遇できればと思っています。

写真解説

一昨年より研究開発を継続させている「スライド式ルーバー」のミニチアモデル、意図した写し方なので悪しからず。詳しくは3月の建材展にお出掛けください。原寸サイズを準備中です。