2008/07

暑さしのぎ

今年も暑い夏の日々が続いて、「暑さしのぎ」には頭を悩まします。つまり私には実生活での肉体的な暑さ対策と、仕事が絡んだ部品開発に関してと、両方の課題があるからです。開発に関しては数年前から、次世代ルーバーの開発を継続させていますが、正直決定打と感じる製品には、未だに辿り着けません。世の中、地球温暖化等を声高に叫ぶ者、さらに建築設計者達でさえも、温暖化に配慮したかのアピールには余念がない此の頃です。彼らが言う程ご利益があるのだろうかと?、昔に比較して生活が贅沢になって、その贅沢が諸悪の根源?、慎ましく暮らせば、こうした問題は生じないとの思いがあるからです。つまりルーバー開発と環境を結び付けることは簡単ですが、ある種の贅沢品を扱う者としては、無節操な妄言を吐きたくはありません。しかしそれ以前に、開発の動機として自身の性癖・好み、つまり私には「動くもの」への偏愛が根底にありそうです。あたり前のことですが、建築は自動車等とは異なり、派手に動きはしません。自動車に見向きもしない人間が、何故動く部品に興味が湧くのだろうかと、我乍ら不思議なのですが、トニカク「動く建築部品」には心ときめき、夢中させる何かがあります。ですから、環境面の利益は開発の副産物と割り切り、目指すは次世代に向けた揺動する建築立面の実現をと・・・・、話が破天荒すぎて苦笑されると思いますが、本人は至って真面目です。開発の仕事を始めて早や8年も経過しますと、色々な経験が蓄積されます。建築工業化の流れを鳥瞰できる領域に踏み留まり、新たな発見と解決策を掴むまでは、汗を流し続けたいと思う此の頃です。

写真解説

壁面の窓前に掲げた「簾」は夏到来と共に眼に付きませんか?此の頃はスーパーにも安い簾が立掛けてあります。簾を凌駕する機能を備えた工業製品は創れないのでしょうか?来年の発表を目指して、試行錯誤の夏が続きます。