2008/01

微細構造への期待

昨年の10大ニュースのトップに「山中教授のiPS細胞」を掲げた報道関係が多かったと感じています。すこし前までは、韓国のES細胞捏造事件で騒ぎがあったことを思い出すので、最近の一、二年は、あっと云う間の感覚があり、こうした大きな出来事に対して、自分なりの実感が湧く、つまり腑に落ちる感覚が掴めなくて戸惑います。現代はTV報道で様々な情報に接しますから、事件の大小に区別が無くなり、時代を象徴する事件のインパクトは希釈される傾向にあるのでしょう。 おそらく、iPS細胞は素人が考える以上の影響力を私たちの生活に及ぼすであろうと考えるのですが、所謂こうした科学分野の発見や発明は、直ぐに理解できない分、その重要性を見過ごしてしまいます。お正月の三箇日、ゆったりした時間の中で考えを巡らせると、戦争等人間同士の起こす争いの類は、勃発時の混乱は衝撃的ですが、時が過ぎれば徐々に私たちの記憶から抜け落ちて仕舞います。それと対称的な位置に、科学上の発見や発明はありそうです。内容が伝播しても人々への認知度は低いのですが、実際は人間の生活全般に想像以上の影響力を及ぼしています。青少年に理科離れが著しい、そんな報道に接しますと、子供達の将来に大きなダメージが襲うのでは?と心配にもなります。現代っ子の生活には身の回りに潜む細部への関心が薄れているのでしょうか?微細世界、理科の授業で顕微鏡を覗いて得た感動、こうした喜びを忘れなかった方々が研究者に成長して、今回の発見に繋がったのでは?と想像しています。

写真解説

最近のマイブーム。「図説生物」東京書籍出版の高校生物副読本にハマッテます。充実した編集内容にも拘らず定価838円。顕微鏡下のプランクトン等、生き物の不思議さは眺めて飽きることがありません。