2007/11

河川敷のツリーハウス

日曜日、予てからの約束で、三人の中年男性が多摩川縁を自転車で疾走することになりました。福生まで駆け上り、一服して、来た道を帰っただけなのですが、お昼から夕方の6時頃まで、普段鍛えていない肉体なので、日が落ちた最後の走行では脚がガクガクで、止む無く登戸駅近くで自転車を乗り捨て、帰宅する体たらくでした。乗り捨てた自転車は翌日、溝の口駅の駐輪場まで運んで預けました。まだ内股の筋肉に突っ張り感を抱えつつ、穏やかな陽射しのもと、今度は多摩川縁をのんびり下った訳です。余裕があったからでしょうか、昨日気付かなかった面白い風景を目にしました。多摩川の河川敷には、いくつものビニールハウスがあるのですが、そこで見た小屋はなんとツリーハウスなのです。河川敷とはいえ、樹木が林を形成して、こんもりと茂っている箇所が幾つもあります。その小さな雑木林の一角、小屋を地面から人の背丈程度持ち上げた、正にツリーハウスそのものが出現していたのです。今年の夏、台風で多摩川が増水した際には、TVが河川敷に暮す方々の、水と格闘する姿を派手に映し出していましたが、この高床式住居は増水対策でもあるのでしょう。それにしても、他のビニールハウスと比較すると、趣味の匂いを強く感じる、ひどく気になる「建築」でした。男子は何故こうした小屋に魅せられるのでしょうか?私は高層マンションに暮す東京人を羨ましく思ったことはありませんが、多摩川の河川敷に、手造りの「隠れ家」を出現させた方には、何故か羨望を感じてしまいます。

写真解説

90年代のはじめ、ケビン・リンチが「廃棄の文化誌」と題する本を出版、驚きました。私には彼が生前築き上げた業績とかけ離れた感じがしたのですが、今考えるとリンチの目配りの確かさ、人としての懐の深さに、感心しきりです。