2007/03

立面を織る。

人類が誕生して間もない頃、ごく初期から人は既に衣服を着て生活していた筈です。そして彼らが活動する領域の中で、身にまとう素材を選び出し、身体に羽織ったと思う間もなく、誰かが「布」を発明して着飾るに至るまで、それ程の時間は要しなかったと思われます。単に縦糸と横糸を交互に組み合わせた「仕組み」が、無限の布地デザインのバリエーションを生み出したのです。多様な布地が誕生する仕組みは、元糸になる素材選びと、その染色等、そして織り手の技術が組み合わされているだけです。ペルシャ絨毯の複雑な文様から、日本の藍染めした縞模様の布地まで、地域に根差した独特の文化を、布地は体現しています。 無限の組合せから生み出されて後世にまで残った、これら洗練された布地には、なんとも言えぬ美しさがあります。 この時間を含めた全過程をデザインと捉えて、建築に眼を転じると、世界中に点在する集落の姿に同様のシステムが存在すると思われます。では、工業化時代の現代に相応しい、類似システムを構築することは不可能なのでしょうか? 私達が開発中の「ランダムスクリーン」は、こうした発想から生まれています

「わたしの縞帖」

布地デザインを扱った本です。「わたしの縞帖」と副題が付いて、縞模様だけを取り扱ってその写真を掲載しているのですが、魅力的な布地が幾種類もあり、見飽きることがありません。