2006/12

大量生産について

独立後の仕事について、すこし客観的に見渡せる今日この頃です。建具に関しては、偶々事務所勤務時代からお付き合いのある、メーカーの開発部長S氏からシリアスな注文を頂戴します。そして四年目に入りますが、共同で建築部品開発を行なっている機械設計のO氏とは、先週も打合せたばかりです。年末でもあり、今まで製品化の為に共同作業を積み重ねた内容全体を振り返り、率直な意見が交わされました。自身も彼も、異分野の人間として共同開発を初めて行なっている訳ですが、やっと此の頃に成って、作業に対するお互いの理解度が深まり、反省点も明瞭になりつつあると感じています。メカに強いO氏の指摘は的確であり、自身が提案するアイデアについて、機構以外の観点からも、新鮮な指摘が披露されます。今後、製品化実現の為に、何を学習すれば良いかを考えると、広い意味での「大量生産品の意味」、そのシステムを再考することでは無いかと考えています。そして、現代を成り立たせる様々な量産品に対して、自身が如何成る提案、具体的な方策を講じることが出来るか、そこに開発の今後が在ると感じています。池辺陽氏の試行錯誤に眼が止まった理由も、そこにありました。建築の量産化を扱う課題に建築家が無関心であった為に、彼等は今その脅威に晒されていると思うのです。それは長年勤めていた設計事務所と云う機能、その存在意味に繋がる深刻さを秘めていると考えはじめています。

仕事場の風景

仕事場の風景、相模原にあるインキュベーション施設です。弊社は来年3月、ここを卒業して、他に移る予定です。。