2006/05

街の喫茶店にて

ほとんど一人で仕事をしている為でしょうか、無性に人恋しくなる時があります。毎日、仕事場への行き返り、必ず喫茶店に寄っての一服が習慣となりました。以前、関川夏央さんの本で、彼が夜中にファミレスで原稿書きをしていると知って、こうした場所を選ぶ気持ちが、今ひとつ理解できませんでした。しかし、今はよく解ります。ファミレスと喫茶店では、随分客の構成が異なると想像します。通い馴れた喫茶店では、受験勉強をしている若い人が意外に多いのです。私の感覚としては、家で落ち着いて勉強できないと図書館の閲覧室に行って、独特の静謐が保たれた広い部屋で、思い思いに机に向かう場面が眼に浮ぶのですが、目の前に展開される現象は、こうしたニュアンスとも掛け離れています。そして一番気になるのは、ほとんどの人が印刷された冊子を手に、赤い透明な塩ビ?板を使って開いたページを覆い、暗記に集中していることでしょう。関川さんの行為は多分例外で、若い方にとって喫茶店の喧騒は、創作の空間としては相応しく無いのでしょう。・・それ故に、それだから若い人の理科離れが加速するのだろうかと、思いは在らぬ方に飛躍もします。

喫茶店の内装

コヒーは美味しいけれど安い喫茶店の造りは、画一的な仕上がりがほとんどです。こうした木材を多用した喫茶店の内装は、確かに店に入る人の気持ちを落ち着かせます。